新三國志は三國覇王戦記の二の舞にならないのか?

2018年7月26日

三国志ファンに待望のゲームアプリ新三國志がリリースまじかとなり、事前登録が開始されている。(正式公開は8月7日)

アプリゲームとして、リリース予定の新三國は、歴史シミュレーションゲームを得意とするコーエーテクモが監修しており、ファンに期待されている。

これまで三国志をテーマにしたゲームアプリにろくなものが無い事から、日本のシミュレーションゲーム先駆者であるコーエーテクモスが監修されたとされる新三國志には、中国歴史ファンのみならず戦略系シミュレーションゲームファンは待望の1作と言えるだろう。

バグらだらけの中華アプリゲーム

三国志をテーマにしたシミュレーションアプリゲームで一番人気といえば、三國覇王戦記だが、このアプリを開発した6wavesで、アプリ開発能力を見れば三國覇王戦記を見れば分かる通り非常に優秀で、グラフィックやシステム能力は高いと思える。

しかし、あくまで6wavesは中華系企業であるため、システム言語が中国語のままであったり、日本人プレイヤーには意味のわからない文字列が出て来たりと、そのシステムの完成度の低さに辟易している人も多いだろう。

一応、日本人の声優を使っているし、サポートも日本人スタッフを使っているのだろうが、あまりにも日本人が基準とするところのサービスとは言い難く、日本人プレーヤー離れが加速している。

価値観の違いがユーザー離れを加速している

三國覇王戦記では、連盟に入らないとまともに自衛もできなければ、成長スピードも遅くなる。

入りたくなくとも連盟に入る必要があるのだが、連盟に加入して各連盟が切磋琢磨、覇権を争うという事は大抵無く、外交で不戦条約を結び、持ち回りで都市を占拠したりと外交が主体で、本来の趣旨を逸脱しているケースが多く見られる。

しかし、この行動は日本人特有と言ってよく、攻めるのも自身が所有する鉱山、土地、城が攻撃されてからという暗黙の了解があり、さらに言えば採集する為に出兵したら矢印が出るのだが、これがでたら他のプレイヤーは採集を控えるという暗黙のルールがある。

先に外交、攻める時も宣戦布告は必須。

攻撃するのも援軍を送るのも全て加入連盟の許可が必要で、その許可を出す一部の上位プレイヤーの機嫌を伺わなくては何もできない。

三國覇王戦記は、いかに強い連盟に入り、外敵に媚びへつらい、ゲームの目的は良い武将を手に入れるかというものにかわってしまっている。

海外プレイヤーと戦う事の矛盾と無益

これまで三國覇王戦記は収容サーバが国別に分けられていたが、世界サーバとして全ての国のプレイヤーが合間見えることが可能となった。

これは非常に大きな転換期で、国境をまたいで各国のプレイヤーが集まる場所を作ったことにはビジョンを感じるが、問題が多くありすぎ、その下地づくりが非常に稚拙だと感じた。

世界サーバーで有利なのは中国プレイヤーだ。

同じ元宝を買う場合、日本での決済と中国での決済が全くレートが違い、中国決済であれば安く買えるのに対し、日本では高額だ。つまり、中国人がゲームで使う元宝を手に入れるのは日本人より容易という事で、安い資金で日本人プレイヤーより有利に進められるという事だ。

実際、日本サーバの三國覇王戦記のトッププレイヤーの戦闘力は200万程度だが、中国人プレイヤーのそれは1000万を超える。

この事例を鑑みると、世界サーバを作る事自体が不平等であると言えるだろう。

そして、日本人プレイヤーと中国人プレイヤーとの軋轢も生まれ始めており、前述したとおり、日本サーバーでは外交を先に行わなくてはならず、宣戦布告も戦争ルールも連盟同士で決めて行うというローカルルールがある。

しかし、中国人プレイヤーはその様な事はせず、宣戦布告もしない。言ってみれば三国時代の戦闘方法と同じと言えるが、日本人プレイヤーの中にはそういった行為が気に入らず、文句を言いはじめる者も出始めている。

このゲームのテーマとなった三国時代に、事前に戦闘ルールなど決めて戦争を行なってはいないのだから、中国人プレイヤーの方が当然と言えば当然の行動だ。

現在どの日本サーバーも辞める人が続出しているのは、こうしたプレイヤーが作り出した暗黙の了解が、あまりにゲーム主旨と離れている事にある。

 

新三國志にかける期待

前述したとおり、三國覇王戦記はバグだらけ、穴だらけ、プレイヤーの勝手なルールで没落したゲームアプリと言わざるを得ないが、現場これを超えるゲームアプリは無い。

三國志をテーマにしたシミュレーションアプリゲームとしては最高の出来と言え、不具合があったとしてもこれ以上のアプリゲームはない。

リリース前とは言え、多くの人が新三國志に期待するのは、三國覇王戦記を越えることができるというポテンシャルを信じているからといえる。

もし、新三國が、三國覇王戦記の亜種で、ただのコピーアプリであったとしたら、監修しているコーエーテクモの企業としての能力の低さが露呈する事になるだろう。

新三國志、このゲームは単に後発のアプリとして見られるだけでなく、日本ゲームメーカの能力を見る指標となりうる。

後発で同様のものを出す、つまり後出しジャンケンは必ず勝たなければならないという事を知っておかなくてはならない。