愛の葉Girlsの大本萌景さん死で、所属事務所hプロジェクトを提訴へ

2018年3月、愛媛県を拠点に活動する地域アイドルグループ愛の葉Girlsのメンバーだった大本萌景さん(当時16)が自殺した。大本さんの遺族らがグループの所属事務所などを相手取り、慰謝料などを求める訴訟を10月12日、松山地裁に起こす事となった。

大本さんが2018年6月まで所属していた「hプロジェクト」(佐々木貴浩社長)と同社幹部ら、及び、その後グループの譲渡を受けた「フィールド愛の和」を相手取り訴訟準備に入っている。

自殺原因はパワハラ?

愛媛県を拠点とし、農業の魅力を訴えるアイドルグループ「愛の葉Girls」のオーディションに合格、2015年7月からグループのメンバーとなった。

グループは土日を中心イベント活動し、集合時間が早い時は午前4時半で、遅い時は解散が午前2時ごろになることもあった。イベントでの拘束時間は平均で12時間を超えていたという。このほか、週に3~4回のレッスンがあり、県立の通信制高校に進学した2017年4月以降は平日の日中もイベントで拘束、日曜日の登校日も仕事で欠席を余儀なくされていた。

脱退には1億円必要

大本さんは事務所に対し、休暇を求めたが、「お前の感想はいらん」などという高圧的な言動を受けて相手にされず、周囲に「辞めたい」と口にするようになった。

2017年6月、大本さんはグループ脱退を事務所側に伝えたが「全日制の高校に行った方が休日のイベントにも出られる」「お金の心配はせんでええ」と持ちかけ、2017年12月に通信制高校を退学。翌年度から全日制の私立高校に入り直すことを決意。

2018年2月、入学金3万円を事務所に借りて納入。その後、制服代などとして約7万円を借りた。

3月20日、高校に納付しなければならない残りの12万円を借りるため大本さんと母親が事務所に出向いたところ、貸し付けを拒否。

その夜、社長からLINEで萌景さんに通話があり、「辞めるなら違約金として1億円払え」と言われたという。大本さんは翌日朝、周囲に「社長に裏切られた」などと話しその後、自室で死を選んだ。

事務所側は公式ホームページに「進学費用の一部を既に貸し出しているが返済されていない」「事実ではないことがまるで事実であるかのように書かれている」と反論し、法的手続をとる準備を進めていること、愛の葉Girlsを他社に移籍させ6月1日より活動を再開することを表明した。

愛の葉Girlsの軌跡


2012年12月3日に『「愛」媛の「葉」っぱ役になりたい!』『農業に光を照らしたい』とデビュー。

2015年上半期、下半期、2016年上半期、下半期と4期連続、2018年上半期で「日本ご当地アイドル活性協会が選ぶアイドルセレクト10」に選出。

2018年6月 農業生産法人 Hプロジェクト株式会社から株式会社フィールド 愛の和 に所属が移動して、新 愛の葉ガールズとして再スタートした。

2018年3月23日 大本さんの死により活動自粛を決定

2018年5月15日 活動再開