韓国と断交は経済的に可能なのか

日韓関係がこじれている。

1965年の国交正常化以降最悪の関係になっているのは、昨年10月末の韓国大法院(最高裁)による徴用工補償問題に関わる判決、韓国海軍駆逐艦によるレーダー照射問題や文喜相国会議長が天皇に対し「先般の息子」などと呼んだことが原因だ。

これまでは、「嘘つき韓国の通常営業」とタカをくくっていた人もはっきりと日本と韓国は外交努力を続けても分かり合える日は未来永劫ありえないとうすうす感づいているのではないだろうか。

この地に堕ちた日韓関係の中、一部の人達が断交すべきだとする意見が多くあるのは聞いた事があるだろう。

しかし、断交をしたとして日本経済はどうなってしまうのか、デメリットは無いのかまずは経済面から考えていきたい。

 

韓国にとって日本は経済的に重要国なのか

韓国は日本が近くにあったから発展できたとする意見をよく聞く。確かにほんの30年前まで韓国の主な輸出品目は海産物程度で所謂後進国だったのだが、隣国に先進国の日本があったからこそ地の利を使って発展できた。とする意見だ。

過去の事はさて置き、現在韓国は日本を重要経済相手国と見ているかという点に着目したい。

韓国の主要貿易相手国として80年代後半から中国が台頭し、これまでの主要相手国だったアメリカ、日本はその数を年々減らし2000年代前半にはシェアを入れ替える形となった。

それまで40パーセントのシェアがあった日本は現在では8パーセント程しか無い。

 

「日本が自動車部品を輸出しているから作れる」の嘘

日本で韓国車を見る事はまず無いだろう。日本人の感覚で言えば、わざわざ韓国車を買うくらいなら中古で良い品質の車が買えるのだから選択肢に入らないのは当然だ。

しかし、アメリカや東南アジアの最貧国ではヒュンダイを中心とする韓国車が結構走っており、メイドインコリアに悪いイメージを持っていない庶民に韓国車は売れている。

こう言うと、韓国は精密部品を作る事ができず、日本からの輸入に頼っていると考えている人もいるだろう。しかし実際には2013年を境に韓国から日本に自動車部品の輸出額の方が上回っているのだ。

つまり、日本車の結構な部品がメイドインコリアだと言う事実がある。

 

韓国経済は日本依存から自己発展している

これまで韓国は日米依存で基礎部品などをこれらから買って組み立てるだけの社会構造だったが、自国で部品から開発・生産ができる程度には発展をしているようだ。

日米に頼り切った経済構造を中国に切り替え、その他のマーケットにも進出し発展しているのは言うまでも無い。

日本人が思っている「韓国製品には粗悪なものしかない」「韓国は日本が無ければやっていけない」という意見は現在では通用しないのかもしれない。

 

韓国経済の危うさは本当なのか

度々話題に上る韓国経済だが、それの裏付けとしてアジア通貨危機が思い出されるだろう。これによりかなりの痛手を負った韓国だったが、アジア通貨危機が起こった当時の韓国は発展途上中の国で、現在の韓国とは違うと言う事は理解しないといけない。

 

日本と韓国の経済成長率

日本の経済成長率は先進国とは言え30年変わる事が無かったが、韓国の成長率が日本を下回ったのは98年の1度だけだ。

2012年からは毎年GDPに対する経常収支の割合が日本を上回っており、一国としての体を成していると考えて良いだろう。

 

通貨スワップ終了で変わった事

2013年、日韓通貨スワップ協定継続停止後、「韓国ウォンは暴落する」とか「経済破綻する」などのコメントが多くみられたが、全く何事もなくこれまでやってこれている。

基本的にスワップ協定は「何かあった時の保険」であり、何もなければ良いという性質がある。しかし、日本とのスワップ協定延長停止で世界のマーケットは韓国経済の信用度が下がる事で韓国ウォンは暴落するという希望的観測をする人が多かった。

実際には何事も無く時が過ぎているのだが、これは世界が「何かあったら日本がどうせ助けるし」と考えているのかもしれない。

何にせよ、韓国経済の信用度が上がったと考えられる部分もあるだろう。

 

 

断交はできるのか?まとめ

これまで記した通り韓国の経済は日本との関わりを大きく減らし、依存度をかなりの割合で減らしてきている。

それは韓国の経済が順調に発展しており、この先日本との関係を深めるより中国を中心とした国を相手にしていくのは目に見えている。

私たちも社会において、利害関係がある人には関係をこじらせない様に不本意でも努力をするのは当然で、それを占める割合が大きければ大きいほど頭を下げる頻度は高くなる。

韓国がなぜここまで日本を相手に所謂「ナメた口」を利けるのか上記データを見れば分かるが、韓国にとって日本はそれほど重要な国では無いという事が理解できるだろう。

つまり、「断交はデメリット」と言っている人が想像するデメリットはそこまでではないという事が理解できるだろう。

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