山口組総本部に特攻はあるのか

2016年8月14日

8月10日、兵庫県神戸市にある指定暴力団六代目山口組総本部前に兵庫県警が特別警戒所を設置した。

旧県職員公舎を改装し、開所式まで開いたのだが、それに対し、日刊ゲンダイが神戸山口組側が本格的な襲撃を仕掛けてくる可能性が潜んでいる。と報道している。

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警察は神戸山口組側が抗争を本格化し、これまでの枝葉の組織にトラック等が突っ込んでいるのと同様に山口組総本部に対し特攻作戦が行われると危惧していると言うのだ。

しかし、これには疑問点が多い。

 

神戸山口組はなぜ「山口組」を使うのか

山口組が分裂した大きな要因は、これまで山口組は関西を中心に動いていたが、六代目体制になり、司忍組長が出身母体の弘道会(名古屋)が中心の組織づくりをしている。

それに反発したのが、離脱組最大組織、神戸市に本部を置く山健組だ。

この山健組は渡辺芳則五代目山口組組長の出身母体であり、これまでの山口組を支えてきた組織といえる。

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その山健組を中心とした離脱派は、「真の山口組は神戸を中心としてある」と考え、山口組を元の関西を中心とした組織に戻すという意味合いがあり、神戸山口組を名乗っている。

神戸山口組としてはいるものの、この先、山口組を再統一した後には元の、山口組に戻すことが狙いだろう。

本流であるとの意識から、山口組の名称を使用しているとみられる。

 

総本部に特攻の矛盾

総本部の住所は、渡辺芳則五代目組長の名義だった私邸であり、現在の山口組総本部の土地建物は東洋信用実業株式会社が管理しているのだが、この会社の代表者は神戸山口組傘下正木組の正木年男組長となっており、神戸側が六代目の総本部を管理しているという矛盾が起こっている。

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五代目組長の私邸であり、神戸側の物件である総本部を、神戸側がわざわざ壊しに来るだろうか。

再統一後には、ここを拠点とすることは最終的な目標であり、最大の目的といえるのだが、そこにトラック等で突っ込めば、ヤクザとしての大義名分が立たないのではないだろうか。

 

抗争は部数売上の好材料

1984年に起こった山一抗争では、新聞、雑誌が連日この抗争を報道したのだが、その時の売上は通常の3倍だったと言われており、今回の離脱抗争においても、報道している。

中には、組織を4年前に絶縁処分された元組員が射殺された事件を、今でも山口組に所属している組員と報道し、市民の不安を煽っている。

こうした抗争による報道は、簡単にいえば金になるのだが、事実と現状と違う情報を流すのは、むやみに市民の不安を煽っているだけと言わざるをえない。

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