なぜSAMSUNG製スマホは燃えるのか

2016年10月11日

 

SAMSUNGが満を持して販売している最新機種「ギャラクシーノート7」は高性能を売りにAppleのiPhoneに挑戦状を突きつけた。

このギャラクシーノート7は高性能以外にも「燃える」といういらない機能も備え、リコール(回収・無償修理)が実施されている。

日本製の携帯電話などで、燃えたというニュースを見たことがないが、中国メーカーや韓国メーカーは頻繁にこの問題が取り上げられているのはなぜだろうか。

 

 リチウムイオン電池の制御は高度な技術が必要

リチウムイオンバッテリーは非常に燃えやすいとメーカーは認識しており、発火するのは当然と理解している。

リチウムイオン電池は充電時に電池の電圧が大きく上昇し、正極、負極が極端に強い酸化・還元状態になり、過度に充電すると異常発熱がおこるなど、非常に不安定な状態になりやすい。

リチウムイオン電池発火

つまり、リチウムイオン電池は発火しやすい為、その制御が難しいという欠点を持っているといえ、その制御をするのに高い技術力が必要とされている。

中国で、爆発する製品が頻発しているのは、こうした制御をする研究開発に力を入れていないという点が大きいだろう。

単に同じようなものを作って安く売れば良いというビジネスモデルを取り入れている企業は、この様な事故を生み出すのは自然な事とかんがえられる。

 

SAMSUNG製品だけが危険なのではない

8月22日午前0時19分に出発した新千歳発羽田行きのスカイマーク732便で離陸後、男性客の座席下のバッグに入っていたスマートフォン充電用の小型バッテリーが発火し、煙が出て、同期は緊急着陸をしたという事故が起きた。

この様に誰もが持っている外部バッテリーも発火する可能性を大いに秘めている。

この外部バッテリーの製造元を見ると、大抵は中国製だ。

しかし、中国製が悪いという意味ではなく、日本企業が開発し製造委託をしていれば高品質な物は製造することができる。

しかし、中国企業が中国で作ったものは非常に安価で、買いやすい価格設定になっている為、日本でも急速にシェアを広げているが、やはり研究開発にコストをかけていないため、この様な事態になるのだろう。

安物買いの銭失いとよく言うが、失うものが命である可能性も大いに秘めているのだ。

 

リチウムイオン電池に衝撃を与えると発火する

Samsung英国法人は電池発火問題をあくまでも「非常に稀な製造上のエラー」として、設計ミスを認めておらず、中国製バッテリーに問題があるとして責任をなすりつけている格好になっている。

企業としてこの対応はどうかと思うが、企業イメージを考えると仕方のない事なのかもしれない。しかし、迷惑を被るのは利用者であり、飛行機を始め公共交通機関を利用している人だろう。

iPhone燃える

SAMSUNGだけではなく、Appleが発売したiPhone7も発火するという事例があるのだが、これに対して、Appleは

「製造面での問題でなければ輸送時の衝撃で電池が傷ついたから」

と非公式ながら公表している。

もちろんAppleも設計時のミスを認めるわけにはいかないため、製造している中国での問題、輸送の問題にしている。

しかし、普段持ち歩くスマートフォンがちょっとした衝撃で火を噴くというのは、手榴弾と何ら変わらないのではないだろうか。

そんな危険なものを販売している事自体が問題といえる。

 

交換した端末も発火事故

発火および爆発するトラブルが続出したことから、SAMSUNGは対策パッチの配布や、全端末の交換対応を行っていたが、交換した端末でも同様のトラブルが頻発。やっとSAMSUNGはGalaxy Note7の安全性が確保できないとして、全世界での販売を中止し、交換対応を停止するよう販売パートナーに要請。

なんとか騙し騙しやっていこうという姿勢が見られていたが、回収されるのではないだろうか。

そんな中、過激なゲーム内容で知られる「グランド・セフト・オートV(GTA 5)」でGalaxy Note 7を武器として使用できる改造データ「MOD」が登場、すでにゲーム世界ではGalaxy Note 7は手榴弾の様な扱いを受けているのは皮肉だ。

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近年のスマートフォンは、薄型にすることに専念しているが、それに伴って安全性がないがしろになっているのではないか懸念するところだ。