国内ニュース コラム

ニュージーランド人教師死亡事件から見る英語教育の問題点

投稿日:

今年4月、日本で英語教師として働いていたニュージーランド人、ケリー・サベジさん(27)が神奈川県大和市にある精神科病院に入院、その際、ベッドに縛り付ける器具で、10日間にわたり身体拘束したところ、ケリーさんは心臓発作を起こして心肺停止になり、市民病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。

Kelly Savage

ケリーさんはもともと精神の病を患っており、入院する前に暴れていたが、病院では落ち着いていたことから、『拘束する必要はないのでは』と病院側に伝えていた。

その後、ケリーさんの母マーサ・サベジさん(60)や兄(32)らが7月19日、東京・霞が関の厚生労働記者クラブで記者会見を開き、「身体拘束はやるべきでない」と訴えた。

 

問題は精神病院の対応だけではない

死者に追い打ちをかけるのは良くないと前置きし、この事を考えてみたい。

まず、なぜもともと精神病だった人が、外国から来て、英語教師をしていたのかということだ。

彼は日本の語学学校や小学校で子どもたちに英語を教えていたと言うが、あまり彼に適性があるとは考えにくく、なおかつ精神病を持っている人がこの様な職に就くことが可能なのかという点だ。

彼は精神病を日本で発症したわけではなく、来日する前から精神病だという分かっていたのに、外国で就業したこと、それを認めた事がそもそもの問題だったのではないだろうか。

身体拘束云々の前に、なぜリスクが有る人に在留許可を与え、子供に教えさせていたのか、それを解明する事も重要だろう。

そして、精神病で不安定になりやすい人を言葉の分からない海外で働かせたという点で、彼の両親にも少なからず責任はある。

自我を失った状態で、子供に何かあったらどうするのかと考えなかったのだろうか。

 

語学教師は誰でもできる現実

外国人が日本の小学校、中学校、高等学校などで、各種学校において語学教育その他の教育をする活動を行うために教育ビザ(Instructor)が必要となり、語学教師等を受け入れるために設けられた在留資格で、在留期限は5年、3年、1年又は3月の4種類。

この在留許可を得るには次の資格が必要となる

・外国語の教育をしようとする場合は、当該外国語により12年以上の教育を受けていること。

外国語教師に必要な条件はこれだけであり、誰でも日本で語学教師になれる。実際には大卒以上の人を雇用する傾向にあるが、これだけだ。

特に語学を教える為の教育を受けたわけでなくとも語学教師には、言い方は悪いが誰でもなれる。

 

日本にいる語学教師のレベルの低さ

日本に長期滞在しようとした時、物価の高さから働く人がほとんどで、その中でも英語教師は非常に人気がある。

それは英語さえ喋られれば誰でもなれるという気軽さから、能力の低い外国人はこぞって日本で語学教師になる。

中には日本語が堪能な教師もいるが、こういう人は稀で、殆どの場合英語しか喋られない人が授業をしている。

この様な授業方法は非英語圏と言えどもフランスやドイツの様にアルファベットを使い、比較的言語形態が英語に近い国の人は習得が早いのだが、言語がかけ離れている日本人には日本人の為の授業が必要となる。

しかし、日本の語学学校がしている事は海外の語学学校と全く同じで、日本人がそれで英会話ができるようになる訳がない。

 

日本の英語教育は根底から見直さなければならない

日本人は中学から英語を勉強し、殆どの人は6年も勉強するのに、誰も喋ることが出来ない。

なぜ日本人は英語が喋られないのか?それは日本人英語教師にも責任がある。彼らは英語教師と自称しておきながら、英語をまともに喋られない。

こんな人が英語教師を気取って、子供に英語を教えているのだ。

せっかく英会話に興味を持ったとしても、学校の勉強ではまず会話は不可能で、それならばと民間の英会話学校に入校したところで、ビザが目当ての何の資格もない外国人教師に教わる以外無い。

 

小学校から英語教育を始める方針を固めているが、始める期間を繰り上げるよりもまず、クオリティーの高い教育、教師を揃える方が重要ではないだろうか。

-国内ニュース, コラム
-, ,

Copyright© ニュース解説プラス , 2018 All Rights Reserved Powered by STINGER.