コラム

なぜ日本人はアメリカにコンプレックスを持つのか

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日本すごい系や、日本大好き系の番組が多くなっている事に嫌悪感を持つ人が多く、あちこちでそいう話を聞くようになりました。

確かに、テレビ各局が競うようにこれらの番組を制作していて、当初はちょっとこそばゆい感じもして、素直に嬉しく思ったものですが、あまりにも多くなってくると、「日本ってすごい」と無条件に言っている人が恥ずかしい事に見えてくるのは当然でしょう。

しかし、これには日本人がこれまで歩んできた歴史にヒントがありそうです。

 

戦後日本人は劣等国家として教育されていた

敗戦後の日本は、アメリカの統治下に置かれてから、教育を180度変えられ、これまでの優等民族教育を破棄され、価値観がそれまでとは全く違うものにされてしまいました。

日本がやることは全てにおいてアメリカに劣っている。

この教育を受けた子供は更に次の世代に教えていくのです。

今の30代後半以上の方は解ると思いますが、直接アメリカのプロパガンダ教育を受けていないにも関わらず、アメリカ絶対正義という価値観を植え付けられていたのです。

 

・アメリカは日本国民を守るため、戦争の早期終結を狙って原爆を落とした

・原爆投下の候補地から、文化財が多い京都を外した

・広島を選んだのは軍事施設が多いからだ

・戦時中、迷惑をかけた全てのアジアの国民は日本を憎んでいる

・アメリカは一般家庭でも家にプールがある

・アメリカにはいじめはない

・差別も昔の話で、今は平等な社会

・アメリカは給料が高いのに、物価が非常に安い

・着物は剃髪をしていた頃の遺物で、非効率でデザインが悪くダサい

・箸は野蛮人が使うものだ

 

例を上げてもこれだけの嘘を教師が子供に教えていたのは、今考えると、ほとんど洗脳教育です。

しかし、これは左翼思想的教育という訳ではなく、教師が絶対で、教師は間違わないと当然の様に考えられていた為、日本人は満額で信じていたのです。

これも、教師に非が全てあるわけではなく、これらの教師も洗脳教育をアメリカから受けていたのが原因であり、戦後直後の教師も被害者と言えるでしょう。

 

日本人の意識が変わった2つの出来事

今の日本ではこの様な事は絶対に起きえ無いのは、日本人が新しいアイテムを手に入れることができたからで、それが、インターネットです。

もし、教師が嘘の情報を子どもたちに教えたとしても、自分で調べればいくらでも情報を得られますので、間違っているとはっきり瞬時に分かってしまいますので、現在の教師は適当な事が言えないのです。

しかし、インターネットが子供時代に無い世代というのは、絶対正義である教師の言うことを満額で信用するしかなく、インターネットを手に入れた後の日本人は、第2次大戦がどういうものだったのか知るようになり、今まで受けてきた教育が嘘だと知ることになります。

そして、次の大きな出来事が日本人の意識を大きく変えるきっかけとなりました。それが東日本大震災です。

特に台湾や東南アジアの多くの国々の人が日本の為に義援金を送っていただいたことは記憶に新しいでしょう。

日本を憎んでいるはずの台湾やタイが特に多くの義援金を日本赤十字社に送っています。そこで、日本人はやっと気づくのです。

「あれ?そこまで憎しみを持たれていないのか?」

大きく注目されたのが台湾で、2300万人ほどの失礼ながら小国である台湾だけで、3億人もいるアメリカに迫るほどの義援金を送っていただきました。

それまで日本人は台湾に興味がある人はそれほどいなく、やはり年齢が上がるほど台湾人は日本人を嫌っている人が多いと考えており、引け目もあるのか台湾に対して積極的に友好関係を築こうともしてきませんでしたが、これがきっかけでメディアも台湾を大きく取り上げるようになり、台湾人の日本に対する感情が広まっていきます。

・昔のことは昔のこと。今大変な思いをしている友人に手を差し出すのは当たり前

・ずっと日本が好きで行ってみたいと思っていた。

・日本が好きで日本語を勉強している

これは日本人にとって大きな衝撃だったはずです。今まで教えられた事と全く違うことを台湾の人々は口を揃えて言いうのですから。

多くの日本人はその出来事に感激し、台湾を旅行で訪れる人も増加し、台湾ブームが起きたのも当然とも言えます。それだけではなく、タイなど東南アジアの国々でも日本人への感情が知られることになったのです。

これまでは、アジアに日本人が旅行をしたら石を投げられると言われていたのが、津波は大丈夫だったかと手を差し伸べられるのですから、日本人のアジア諸国に対する意識が大きく変わった出来事と言えるでしょう。

 

日本大好き番組が増えるのは必然

これまで、劣等民族として他国から嫌われている存在だと思っていた日本が、実はそんなことは無いとインターネットで情報を得られない世代はこぞって視聴するようになります。

嫌われていると思っていた外国人から日本に興味を持たれ、日本人を褒められ、嬉しくなるのはごく当然の感情でしょう。

しかし、これを訝しく思っているのが、インターネットで情報を得ることが若い頃から可能だった世代です。

日本は凄いとか嬉しがって、そんな番組を作る制作会社や視聴者を見下すようになりますが、それも必然です。

彼らはそのような情報を既に持っているし、アメリカのプロパガンダ教育も受けておらず、それほどコンプレックスを持っている人も多くありません。

それ以外にも理由があり、「日本人は凄い、日本人として誇りに思う」という人が増えてきますが、自分でしたことでもないのに、なぜ同じ日本人というだけで自分にも手柄があるように思う人に対し批判的に考えてしまうのです。

しかし、劣等民族教育を受け、コンプレックスと共に生きてきた戦後の日本人で、「同胞」という価値観が残っている世代が嬉しいと思うのはそれほど難しいことではないでしょう。

 

アメリカコンプレックスはそれでも続く

今アメリカの国旗がかっこ良いと思っている人はどれだけいるでしょうか?

その昔、日本国旗はダサくてアメリカ国旗はデザインが良いと思っている人が多くいて、アメリカ国旗のデザインの服はかっこよいデザインだったのです。

若い世代はアメリカ国旗のシャツなど着ていたらギャグでしかないと思うでしょうが、昔の世代は星条旗はかっこよくてクールな代名詞として着ていた恐ろしい時代でした。

そして、アメリカコンプレックスを持つ日本人は、アメリカ人が言っている事を満額で正しいと今でも思っています。

例えば、厚切りジェイソンというアメリカ人が、日本人の文化や風習を揶揄していますが、この芸人が言うことを何故か日本人は正しいと感じてしまうのです。

それは、日本人がアメリカコンプレックスを未だに持ち続けていることと、会社CEOである彼の権威がそうさせているのでしょう。

普通であれば、彼が言っている事などは、アメリカ人お得意の価値観の押し付けでしかないのですが、彼がメディアに出続けているのは、日本人がどこまで行ってもやはりコンプレックスを持っているという証拠です。

 

アメリカ人は100%日本を理解できない

なぜ日本人はルールを守れるのでしょうか?

これは世界的に見て非常に稀なことで、古くは人民を統一する時、必ず必要になるのが宗教でした。しかし日本には特別な宗教がなかったのです。

神道には経典が無く、地獄や天国という観念もありません。

すべての物に神が宿ると信仰してきたその一点だけの物であり、そう思っているだけです。日本の仏教も上座部仏教と比べればそれほどの戒律があるとは言えず、日本人は無宗教だと言われていた所以です。

日本人は神はあらゆるところで自分を見ているから、悪いことはできない、恥ずかしいことはできないという価値観を戒律無しで創り出したのですから、奇跡的な民族と言えるでしょう。

 

神道では死後は誰でも神になりますが、これがキリスト教徒であるアメリカ人には理解が出来ないのです。

靖国神社の戦犯を分祀をしたら良いじゃんと簡単に言いますが、そもそもそれはできないのは、少し宗教観を学べば解ることです。

さらに戦犯だろうと、死を持って償ったにも関わらず、死んですら憎しみの対象とし、それを拝むことは戦犯を敬っていると見えるのでしょう。

日本政府は日本人の宗教観はどういうものかをアメリカや世界に伝えなくてはならず、それもせずただ靖国に参拝します、しませんと言っているようでは未来永劫日本人は理解されないでしょう。

 

そして、日本は単一民族国家で、アメリカは移民国家だという事も大きな違いで理解しなくてはいけません。

なぜアメリカが世界的に見てバカにされているプロパガンダを若い世代も信じているのか?それはアメリカという国に忠誠を誓う事がアメリカ人として認められる手段なのです。

アメリカは先に来た移民と後に来た移民で構成される国ですので、アメリカに忠誠を誓え無いのであれば出て行けと言われる国家です。

アメリカ人が、グローバルスタンダードとバカの一つ覚えの様に唱えるのは、アメリカ自体が烏合の衆で構成され、最初からグローバルにしていないとやっていけないからです。

まず最初の時点で国家としての成り立ちが違い、文化や歴史を簡単に切り捨てられるアメリカと日本は水と油といっても良いでしょう。

世界基準にしなくてはいけないとアメリカ人が良く言いますが、ヨーロッパでよく言われている事は、日本政府の移民政策は大正解だと言うことです。安い労働力を得るために移民政策をしたEU諸国は治安は崩れ、文化は崩壊しかけています。

こういう問題は一瞬で変えるべきではなく、長い歴史の流れでしていかなければ、それまで培った歴史や文化が崩壊してしまうのは当然です。

アメリカのように歴史も文化もない国であれば、次の日に変えることができるでしょうが、日本はそうではないという事を日本人は肝に銘じ、アメリカ人は他国に価値観を押し付けず理解する態度がなくてはいけないのです。

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